2011年10月23日日曜日

下栗の里 2011秋

伊那谷がどうにか青空を広げているのに対して、南アルプス直下のこの地域ではアルプス越えの雲が立ちこめその稜線は望めなかった。オーソドックスな下栗の情景ではあるが、紅葉は8割と言ったところだろうか?緑の麓に点在する色合いがこのような状況。昨今のポスターになっているピークと比べると少々控えめだが、これくらいでも良いのではと個人的には思う。場所も個人的にはこちらの方が好きで集落の斜め上からよりもマチュピチュを思わせるこの方が好みだ。

里から聖方面に向かう谷間は紅葉が進み、水彩画の筆あとのようにカラフルな色で染められ、ここへ行くと毎回思う、夜明けから毎日このような自然の変化に囲まれて暮らす事の贅沢。勿論実際の生活となれば外部の我々では知り得ぬ苦労があるのだろうが、こと自然に囲まれた生活ではうらやましい限りだ。だからこそ我々外部のものはもっと気をつかってこの地を訪れなければ行けないのかもしれない。

御池山林道 2011秋

下栗をあとにしてしらびそ方面へ御池山林道。
曇天がぱっとしないが、下栗に比べれば紅葉は進んでいる感がある。道中ではそこかしこに紅葉が見られる場所があり華やぐ季節を装っている。バックは伊那山脈、はれていればその向こうに中央アルプスが見えるはずだがこれだけはどうしようもない。
林道沿いのそこかしこにインパクトを与える紅葉が存在するが、なんと言っても山全体が紅葉の彩りを見せるのは圧巻させられる。南アルプス=赤石山脈直下の麓、入り組んだ山容に錦絵が重なり合うように存在する。
ps:バイクの皆さん寝て走らないで下さい。

2011年10月22日土曜日

御射鹿池 2011秋

10月20日の画像です。
毎度おなじみ御射鹿池。私にとってここはなぜか惹かれる場所。四季を通じて出かける場所である。毎度書かせてもらう東山魁夷の緑響く、吉永小百合のアクオス。最近聞いた話ではこの池の上に位置する明治温泉にアクオスのロケでは吉永小百合が泊まったそうだ。…まあ大変な状況だったのであるという事と、本当にこの地を使ったという事が今のデジタル時代にCGでは無い事のうれしさを感じさせる。少し遅い感じはするもののまだまだ黄葉のピークであるのだろう。
御射鹿池とは言うものの見ればすぐにわかる人造湖。しかしながらこの池を囲む自然はそのままに水面に映り込む周りの風景は人工物とは言うものの自然と融和した情景を作り出す。これが電柱・電線では興醒めしてしまうのだろうが水という媒体が構造物を打ち消して風景を作り出しているのだろう。

浅間山

これは10月20日の画像。
今回の行程は、行きは諏訪ICから152、299で小諸に抜け、軽井沢経由で浅間山の東を抜けて草津。帰りは湯の丸高原を越えて東御へ抜けて、さらに和田峠を越えて岡谷IC経由で期間する行程。
時間よりも距離よりも行くべきところを必ず訪ねる事と、できれば高速ではなく東信の紅葉を見る行程。
こちらは先日訪ねた麦草峠を越え八千穂高原へ下る分岐点の「レストハウスふるさと」からの千曲平・浅間山の情景。浅間山といえば必ず思い出すのがまだ結婚前に妻と群馬の大学の先輩宅を訪ねた事を思い出す。周りの紅葉は少しピーク過ぎ。先週末がベストであったのでは?と思うが、唐松を主体とする東信の黄葉はそれなりの見応えある情景だ。

草津温泉

10月21日の画像。
何年かぶりに草津温泉の湯畑を訪れた。まだまだ子供たちが小さくもう少し寒い季節だったと思うが、早朝家族皆で湯揉みを見に出かけた覚えがある、それがどこに泊まったのか?記憶がないのだが、帰り際に道ばたで見た記憶ではあそこだったのではないかと思う情景はあった。
そのときには気がつかなかったのだが、湯畑の周りの石の柵にはそうそうたるメンバーが名前をそろえているが、最近の政治家から源頼朝まで。古くから湯治場であったのはわかるが物語で残せばよいのにと思う次第。。

やはり風情のある光景ではあるが、近代的なコンクリート造の建物よりはやはり木造3階建てくらいの建物の方がしっくりくるのは私だけだろうか?一面にたちこめる硫黄の臭いが温泉場を強調する。これだけの湯ノ花がつく温泉をどう処理されているのか?西の河原の本線がいわゆる温泉の排水路になっているそうだ。したがって、湯水はそこで河川放流され下流で国の機関が浄化し放流している。上水を伴う生活水は通常の下水処理をされているそうだ。よく考えると当たり前かもしれないが、気がつかなければそれまでの事実だ。

2011年10月16日日曜日

鳥倉林道 2011秋

娘が友達と一緒に帰省した。東京生まれの東京育ちの彼女は、これが妙な縁で妻と同姓同名。せっかくなので少々早い事を承知でとり倉林道を豊口山の登山口まで登ってみた。
昨年のデータではもう1週間先がベストと思われたが、帰宅して昨年と比べてみると、豊口山の手前の山並みは確かに昨年の方が紅葉が進んでいるが、豊口山自体は茶色が進んでいる事がわかった。ひょっとすると豊口山の紅葉はこれがベストと思われる。
こちらは展望台近辺の紅葉。標高差の分だけか幾分遅い紅葉だが、今朝方まで降った雨で空気が澄み、日向きがまともに当たる時間帯を選んだ事で空がくっきりと青さを出した。
もう1週間が見頃かな?と思いつつ日本最高の峠を控えるこの林道はやはり地域にとって誇れる自然の贈り物だろう。

2011年10月10日月曜日

白駒の池 2011秋

いよいよ秋がやってきた。昨年の平日ピークの紅葉が、今年は連休と重なって大渋滞を起こした八ヶ岳 白駒の池。麦草峠までは1時間半で順調にたどり着いたものの、そこから駐車場へたどり着くのに1時間半。。都合3時間をかけてしまったこの間に、霧のたちこめた情景から澄み切った青空を通り過ぎて雲が出てきてしまった。

昨年は青空に恵まれず、併せてあまりの迫力に負けてしまって右往左往してしまったのだが、今年は一転、落ち着いてまわる事ができた。それにしても多くの人が来ているものの、池の周りの遊歩道を歩く人はさほど多くなかった。冬には道路も閉鎖され、完全結氷するこの池も今年最後の華やかさを誇り、春に向けて厳しい季節を超えるのだろう。

それにしても道路渋滞が激しすぎる。原因は心許ない自己満足優先の自称自然愛好家の路上駐車だ。おまけに収拾手段を持たない警備員。あれじゃどんなによい自然を備えていても台無しになってしまう。歩きたい事も、自然を見たい事も気持ちはわかるがどこまでも自然に優しく振る舞ってもらいたいものだ。